2014年5月5日月曜日

神様はつらい

イメージフォーラム・フェスティバル日曜日、晴れ、大盛況
時間を間違えて普通に行ったら、もう始まってた。最後の一席、一番後ろの端席。
原作はストルガツキー兄弟、監督はアレクセイ・ゲルマン、遺作
制作に15年費やし、2013年彼の死後直後完成。
中世暗黒時代で進化を止めた惑星アルカナルに地球から科学者が観察のために派遣される。大量殺戮を傍観する。嘔吐、臓物、汚泥のぐちょべちょな世界。という設定を何も知らずに見た。つねにプシュープシューって蒸気の音や、ぐしょぐしょっていう泥の音、臓物の流れる、水のながれる音がする。じばし、サイズが固定のまま人が珍しいようにカメラを見たり、台詞をカメラ目線でしゃべる。字幕はもちろんあったのに全然理解できず。
覚えているのは、「神様はつらい、とこのことをお前が本に書く時に書いてくれ」ぐらい
あと、覚えてるのは女とやるときに両方が性器に錠をかけていたこと。ペニスケースを初めて見た。剣や衣装のどこまでが作り物なんだろうということばかり考えていた。それぐらい作り物とも信じがたい世界だった。フィクションは作り手と観客の共有する前提があるから成り立つものではあるが、それは役者ともしかりである。けれど、あの触り方、狂気の生まれ方、叫びと笑いと、ボールドが入ったとは思えない。ロシア語が分かれば分かるというものでもなさそうだ。ただ地獄のような映画に心がいつまでも刻み付けておきたいなと思うだけ。あと娼婦の股に先のとんがった木を刺すという処刑台もでてきた。冒頭に誰かを沼に落とすみたいなシーンがあった。きっとマグマにでも落とすのかというぐらい大げさで叫んで、一体あの液体はなんなんだろうそういう気持ちだ。そんな狂信的衝動木漏れ日を愛でるように、世界の記録であるのだろう。




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